アオリイカの一生
こんにちは
桜も咲き、春の訪れを感じる陽気
海の方も徐々に春へと近づいています。
これから始まる春のアオリイカシーズン前に今日はアオリイカの生態(一生)について話していきます。
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アオリイカの一生
アオリイカの寿命はおおよそ1年とされていますが環境によっても影響を受けます。
例えば、食物の豊富な環境や温暖な海水温度の場合、成長が促進され寿命が長くなる傾向があります。一方、食物が不足したり寒冷な海水温度の場合、成長が遅れたり寿命が短くなります。
生息地による天敵の存在や繁殖期のストレスなど、さまざまな要因が寿命に影響を与えていると考えられています。
羽化~産卵まで
※地域によってはバラつきがあります。
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7~10月 幼体期 - 幼体の体長は約5mmで、成体に比べて非常に小さく透明です。幼体は浮遊生物を捕食し体が大きくなるにつれ遊泳力が増し、小魚や甲殻類を捕食しながら急速に成長します。
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11~3月 成体期 - 成体になると体長は約20cmから30cmに達します。最大で1mを超える個体になることもあります。成体は小魚、甲殻類、貝類、そして他のイカなどを捕食します。
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4~7月 繁殖期 - アオリイカの繁殖期は、春から夏にかけてです。雄とメスが浅い海域に集まり交尾して卵を産みます。殆どのアオリイカは卵を産み終えた後死んでしまいます。
羽化してから成体になるまでの生存確率は1%未満とされ、無事に生き延びたアオリイカは群れを作ります。
アオリイカの産卵には適した水温が必要です。15~25℃程度の水温がある沿岸部や浅い海域が産卵場所となります。
アオリイカは水温によって大きく生活の場を変える生き物
アオリイカは水温によって生活の場を変えます。高水温を好み、水温が高い春~秋にかけては沿岸で多く見られますが、低水温期である冬になると深場へと移動します。
一般的に15℃以上の水温であれば冬でもアオリイカを狙うことができます。
また、毎年産卵床となっている場所でも水温が低いと別の場所で産卵を行うこともあります。アマモなどの海藻類の減少や育成不足などの要因が関係していると思われます。
アマモについて
アマモ(学名: Zostera marina)は、日本を含む世界中の温帯から寒帯にかけて広く分布している海草の一種です。アマモは、砂泥質の海底に根を張り、海水中の栄養分を吸収して成長します。
春に種子から芽を出し5月ごろに花を咲かせ種子を落として枯れます。落とした種子は秋から冬にかけて成熟し、水中を漂って広く分布します。
最後に
来週から4月ということで、ワタシがメインフィールドにしている九州北部でもアオリイカが釣れ始めます。
大きな潮周りは潮流の変化も大きので、アオリイカにとっても移動しやすい潮周りになります。水温や天候を見つつ、それに合わせていけば美味しい思いができるかもしれません。そろそろワタシも準備を始めますかねー
では皆様、釣り場でお会いしましょう。