ゼロから始めるスロージギング Part4
~アシストフックについて~
今回はスロー用ジグのアシストフックについて解説します。アシストフックとはジグにつける針のことです。スロージギングではこのアシストフックをジグの上下に(合計4本)つけることが基本とされています。例外で2本や6本のセッティングもありますがここでは省きます。
アシストの長さや太さ、針の形状や大きさなど様々なものがあります。狙うターゲットや水深、ジグの種類によってこのセッティングも変わってきます。
アシストフックはシングルフック、ダブルフックどちらでも使用は可能ですが、スローのジギングではフックの回転が少なく動作の安定するダブルフックを使用します。また、地獄針と呼ばれる抱合せによりふた方向からのバイトを拾えるようになっており、フッキング率も上がります。
~アシストフックで変わるジグの動き~
アシストフックのアシストラインやフックの大きさによってジグのアクションをある程度コントロール(調整)することができます。ここでは簡単に触れますが、フロントのアシストフックを調整するだけでしゃくったジグを横に向かせたり、遠くにはねさせたりすることができます。また、リアのフックではフォールの姿勢を変えることができます。
また水深やターゲットによってこれらのセッティングを調整することもありますが、ここでは難しく考えずに基本となるセッティングを学びましょう。
ショート系
ショート系のジグの場合フロント:リアのアシストフックの長さの比率は1:1を基本としてください。また、フック同士が抱き合わない長さにするとエビになったりというトラブルを防ぐことができます。
例)シーフロアコントロール クランキー120gの場合アシストラインの長さは2㎝でセッティングしています。フックはすべてシーフロアコントロールのJAMフック3/0を使用しています。
セミロング系
セミロング系のジグはフロント:リアのアシストフックの比率は1:1を基本としますが、リアのアシストラインをフロントより少し長めのセッティングにする場合もあります。これはリアのアシストラインを長くすることによりリアフックの移動距離が大きくなりフッキングポイントが増えるためです。
使い分け方
通常→リア長め
あたってくる魚が小さくフッキングに至らない場合→フロント:リア=1:1
例) シーフロアコントロール アビス150gの場合フロント2.5㎝、リア2.5~3.0㎝でセッティングしています。
ロング系
ロング系のジグはフロントをジグの3分の1程度(だいたいジグの目玉の位置)としフロント:リア=1:1の比率になっています。
また、セミロングと同様にリアのアシストラインをフロントより長くセッティングすることもできます。
使い分け方
ヒラマサやカンパチを狙う場合→フロント:リア=1:1
※捕食の上手な魚を狙う場合アシストラインを長くしすぎるとスレがかり等が増え、バラシのリスクも増えるため。
例)シーフロアコントロール アーク120gの場合フロント2.5㎝、リア2.5~5㎝でセッティングしています。
アシストラインには真を抜いたものと真にフロロやワイヤーを入れたものがあります。スロー系ジギングでは主にフロロライン入りを使用します。これは、アシストラインにフロロを入れることで張りをもたせ、針の移動範囲を広くするほかリーダー等にアシストフックが絡まるのを防止する役割があります。
上記で記述のアシストラインの長さは以下の位置をさします。
大まかにですがアシストフックの用途やセッティングについて分って頂けたと思います。
上記に書いたセッティング比率はほとんどのジグに通用しますので、いろいろなジグで試してみてください!